
写真出典:「うちの郷土料理」(農林水産省) · 画像提供元:萩元気食の会
山口県 / 郷土料理(山口県)
夏みかん菓子(なつみかんがし)
都道府県を代表する郷土の花を選定する県花。山口県は、長門市大日比が原産の夏みかんが選ばれている。夏みかんは、5月に甘酸っぱい香り漂う白い花を咲かせ、その後だいだいと呼ばれる黄色い実をつけ、実は食用としても親しまれている。特に萩市では、5月上旬に収穫を行い、ゼリーやジュース、ジャムなどに加工したお土産が販売される。萩に夏みかんがもたらされたのは文化年間の初頭のことで、ゆずの代用として使われていた。長州藩の政治経済の中心地として栄えた城下町であったが、文久3年(1863年)に萩から山口に藩庁が移ったことで、萩の町民は経済的に困窮したという。さらに、士族の給禄奉還も武士の苦境に追い討ちをかけたのだった。そんな萩の人々を救うため、新政府の要職を歴任した小幡高政が立ち上がり、廃屋同然となった侍屋敷に夏みかんの種を蒔き、苗木を士族たちに配ったという。それにより、萩の街全体で夏みかん畑が広がり、今日の名産品となった。萩では、ひとつの木に新旧の実がなることから「代々(だいだい)」と呼ばれている。「だいだい菓子」はそんな、夏みかんの皮までも大切に使ったおやつ。甘いものが少なかった時代には特に重宝され、現在も多くの家庭で作られている。
材料
- 夏みかんの皮適量
- 砂糖夏みかんの皮の重さと同量又は8割
- グラニュー糖適量(仕上げにまぶす程度)
※分量は元のレシピから自動計算した目安です。「少々」「適量」など数値のないものは変わりません。
作り方 全9工程
ピーラーで表皮を薄く削る。
削った皮を4つ割にして、1cm幅位に切り分ける。
切り分けた皮を、落としぶたをしてたっぷりのお湯で柔らかくなるまで2~3回差し水をしながら茹でる。皮が手で切れるようになったら、水につけて冷ます。
1回水を変えて、一晩水にさらす。
水切りをして分量を量る。皮の重さと同量か8割の砂糖を3回に分けて鍋に入れ、みかんの白い部分が透き通ってくるまで弱火で煮詰める。
煮詰めた夏みかんの皮をざるにとって蜜を落とす。
うちわで扇いで冷ます。ある程度冷めたらグラニュー糖をまぶす。余分なグラニュー糖はざるを振って落とす。
紙を敷き、その上にきれいに伸ばして並べ、扇風機で乾かす。
乾いたら完成。





